岩手県奥州市
【連携の概要】
2020年2月28日、国立歴史民俗博物館メタ資料学研究センター・合同会社AMANE・岩手県奥州市教育委員会は、「産学官連携に基づいた地域資料継承支援事業に関する覚書」を締結いたしました。
合同会社AMANE:“国立歴史民俗博物館・奥州市との産学官連携事業の開始について”
国立歴史民俗博物館:“国内研究交流 産学連携で地域資料に取り組む”
奥州市:“国立歴史民俗博物館・合同会社AMANEと地域資料継承支援事業の覚書を締結しました!”
【これまでの活動】
[2022年3月20日] 地域史研究講座2022
えさし郷土文化館にて、地域史研究講座2022の第3回「後藤新平から読み解く近代史」がオンラインとのハイブリット形式で開催されました。
後藤新平記念館や東北大学の先生方による調査結果や新たな取組みが紹介されました。後藤新平、ひいては奥州市から見る近代史の研究が進められており、会場では実際の古文書も映しての解説がされました。
アーカイブはえさし郷土文化館の公式YouTubeよりご覧いただけます。
えさし郷土資料館公式YouTubeはこちら→【第3回地域史研究講座2022】後藤新平から読み解く近代史
詳しくはえさし郷土文化館のHPへ→地域史研究講座2022
主催:奥州市教育委員会・えさし郷土文化館
協力:国立歴史民俗博物館メタ資料学研究センター・産学官連携に基づく地域資料継承支援事業
合同会社AMANE
会場:えさし郷土文化館 研究室
[2022年3月18日] 地域史研究講座2022
えさし郷土文化館にて、地域史研究講座2022がオンラインとのハイブリット形式で開催されました。
1月30日開催の第1回「江刺米里地区における資料調査報告ー人首文庫及び佐伯家所蔵資料群を中心にー」、2月27日開催の第2回「奥州市記録資料調査報告会」に引き続き、今週末である令和4年3月20日には第3回「後藤新平から読み解く近代史」が開催されます。
会場での聴講をご希望の方は事前申込が必要です。今回もえさし郷土文化館公式YouTubeチャンネルでの配信を予定しておりますので、そちらからもお気軽にご視聴ください。
主催:奥州市教育委員会・えさし郷土文化館
協力:国立歴史民俗博物館メタ資料学研究センター・産学官連携に基づく地域資料継承支援事業
合同会社AMANE
会場:えさし郷土文化館 研究室
詳しくはえさし郷土文化館のHPへ→地域史研究講座2022
[2021年7月18日] 禅禅禅世 正法寺学寮2021
えさし郷土文化館にて、特別企画展「雅静の美−正法寺の至宝を巡る−」が開催されています(2021年4月24日(土)〜9月26日(日))。奥州市水沢黒石町に所在する大梅拈華山圓通正法寺は、南北朝時代の貞和4年(1348)、能登總持寺二代、峨山韶碩禅師門派の最長老である無底良韶禅師による開創にして、古くは永平寺、總持寺と並び奥羽両州の本山として、東北地方の宗教・文化形成に大きな役割を果たしてきました。特別企画展では、通常非公開とされている正法寺重宝の鑑賞を通じて、670 年余におよぶ 同寺の門風に触れながら、地域文化への知見を深める貴重な機会となっています。
特別企画展に関連するこのフォーラムでは、無底良韶禅師の出身地である能登半島、大本山總持寺祖院が所在する石川県輪島市と正法寺が所在する奥州市とをオンライン環境で結び、地域間交流とともに郷土の歴史に親しむ機会にしたいと思います。
詳しくはこちらへ→地域間連携「禅禅禅世 正法寺学寮2021」
[2021年7月2日〜4日] 「学術野営2021 in 奥州市」を開催しました。
第3回目となる「学術野営2021 in 奥州市」を、新型コロナウイルスの影響を鑑み、議論などを現地・オンラインのハイブリッドで開催いたしました。
今年の野営は、事前に「火付けの会」として3つのセッションの話題提供を行い、当日は岩手県奥州市えさし郷土文化館とオンライン空間を結び、ワークショップとセッションの議論を行いました。また、巡見については施設を紹介していただき、現地参加者各自が分散して行いました。
プログラム →詳細はこちら
●火付けの会
◎研究者セッション
国立歴史民俗博物館(総合資料学)提案:
地域資料調査における研究者と
地域社会とのコミュニケーション
火付けの会①:録画動画公開および意見募集
火付けの会②:6月30日(水)18時〜
◎お金セッション
AMANE提案:学術研究活動の経済価値について
火付けの会①論点整理:5月26日(水)19時〜
火付けの会②:5月22日(火)19時〜
◎地域関連セッション
地域関連提案:地域における資料継承の現実と展望
〜民具資料の”緩やかな保存”の可能性〜
火付けの会:6月5日(土)20時〜
●学術野営2021
7月2日(金)
16:00〜 学術資料継承に関するワークショップ
19:00〜 氷河期世代オンライン同期会
7月3日(土)
昼の部
13:00〜18:00
司会:堀井洋(AMANE)
後藤真(国立歴史民俗博物館)
Ⅰ.国立歴史民俗博物館(総合資料学)提案:
地域資料調査における研究者と
地域社会とのコミュニケーション
Ⅱ.AMANE提案:
学術研究活動の経済価値について
Ⅲ.地域関連提案:
地域における資料継承の現実と展望
〜民具資料の”緩やかな保存”の可能性〜
夜の部
全体討論
7月4日(日)
巡見
[2021年2月28日] 地域史研究講座2021「奥州市記録資料調査事業報告会」で今年度の事業について報告しました。
奥州市に係る研究者の調査活動や市教育委員会による「歴史資料等調査記録事業」から判明した地域の歴史・文化的特質について、広く情報発信する報告会が開催されました。当日は、奥州市公式You Tubeチャンネルでも配信するONLINE併催となりました。
主催:奥州市教育委員会・えさし郷土文化館
協力:国立歴史民俗博物館メタ資料学研究センター・産学官連携に基づく地域資料継承支援事業
会場:えさし郷土文化館
報告タイトル・報告者
1 「歴史資料等調査記録事業について」
高橋和孝(奥州市教育委員会事務局歴史遺産課 学芸員)
2 「奥州市内における文化財建造物調査について」
川田啓介(奥州市牛の博物館 館長補佐兼上席主任学芸員)
3 「産官学三者覚書及びkhirinについて」
後藤 真 氏(国立歴史民俗博物館 准教授)
4 「公有古文書等歴史史料調査について」
堀井美里 氏(合同会社AMANE 業務執行社員)
5 「おだき文化財整理室所蔵の民具調査について」
寺尾承子 氏(合同会社AMANE 学術専門員)
※コーディネーター 野坂晃平(えさし郷土文化館 課長補佐)
[2021年1月24日] 地域史研究講座2021「学術野営2020 in 奥州市 スピンオフ(市民向け成果報告会)」が開催されました。
奥州市に係る研究者の調査活動や市教育委員会による「歴史資料等調査記録事業」から判明した地域の歴史・文化的特質について、広く情報発信する報告会が開催されました。当日は、奥州市公式You Tubeチャンネルでも配信するONLINE併催となりました。
主催:奥州市教育委員会・えさし郷土文化館
協力:国立歴史民俗博物館メタ資料学研究センター・産学官連携に基づく地域資料継承支援事業
会場:えさし郷土文化館
① 講演
1 「地域の歴史資料をのこすために―自治体史編さんの経験から」
久留島浩 氏(国立歴史民俗博物館 特任教授・前館長)
② 報告
2-1「被災時における資料喪失」
川内淳史 氏(東北大学災害科学国際研究所 准教授)
2-2「日常時・平時における資料喪失」
山内利秋 氏(九州保険福祉大学 准教授)
2-3「資料の活用と普及」
原嶋亮輔 氏(Root Design Office 代表)
2-4「新型コロナウイルス流行後の社会における資料保存・活用」
川邊咲子 氏(国立歴史民俗博物館 研究員)
③ 討議:登壇者全員
[2021年1月9日]第25回情報知識学フォーラム「アフターコロナの学術研究分野におけるオープンサイエンスを考える」で研究成果の一部を報告しました。
会場:オンライン開催
ポスター発表:コロナ禍における地域資料の調査と情報共有・公開−岩手県奥州市を事例として−
報告者:堀井美里、小川歩美、寺尾承子、堀井洋、高橋和孝、野坂晃平、川邊咲子、後藤真
[2020年9月24〜29日]奥州市所蔵民具に関する調査を実施しました。
2019年度に引き続き、奥州市で所蔵する民具について、1点ごとに写真撮影を行い、名称・素材・由来・文字情報などの基礎的な調査を実施しました。調査した民具830点については、国立歴史民俗博物館情報基盤システムkhirinで、その成果を公開しています。
[2020年8月27日]学術野営2020:「新型コロナウイルスの感染が懸念される状況下での歴史・文化資料調査のためのガイドラインを考える」を開催しました。
7月11日12日にオンラインで行われた「学術野営2020 in 奥州市」関連のイベントを行いました。学術野営で行ったコロナセッションの続きとなる研究会です。
[2020年8月24日]学術野営2020:テント干しの会を開催しました。
7月11日12日にオンラインで行われた「学術野営2020 in 奥州市」の反省会を行いました。
[2020年8月4〜6日]奥州市所蔵の公有古文書等歴史史料に関する本調査を実施しました。
奥州市所蔵のアーカイブズについて、網羅的に数量・特徴・劣化状況などを把握する悉皆的な史料所在調査を行い、今後の調査・研究・保存・継承に活用できる基盤データを構築しました。本調査では、下調査の結果をもとに立案した実施計画に従い、未整理史料の概要・概数などの基本情報および整理段階の把握を行いました。また、今後の情報公開・共有ルール検討の材料とするため、個人情報等に関係する具体的史料の事例発掘もあわせて実施しました。
[2020年7月11・12日]「学術野営2020in奥州市」を開催しました。
第2回目となる「学術野営2020 in 奥州市」を、新型コロナウイルスの影響を鑑み、発表・議論・巡見をオンラインで行いました。
今年の野営は、岩手県奥州市とオンライン空間を結び、地震などの大規模自然災害(有時)および過疎化・人口減少(平時)双方を原因とした資料消失について、その現状や対策を一体的に議論することを試みました。さらに、新型コロナウイルスの世界的な流行による地域資料継承への影響や今後の展望についても、参加者全員で考えました。
プログラム →要旨はこちら
7月12日(土)
昼間の部
趣旨説明:堀井洋氏(合同会社AMANE)、後藤真氏(国立歴史民俗博物館)
「奥州市所在の史資料に関する現状と課題」
司会:高橋和孝氏(奥州市教育委員会)
「新型コロナウイルス流行後の社会における資料保存・活用について」
司会:川邊咲子氏(国立歴史民俗博物館)
●壱ノ座
「災害を超えて資料を「喪失」より救う-大規模自然災害と地域資料の保全・活用-」
座主:川内淳史氏(東北大学災害科学国際研究所)
【話題提供者】
・小野塚航一氏(神戸大学大学研究員/史料ネット事務局)
・松岡弘之氏(岡山大学/岡山史料ネット)
・白水智氏(中央学院大学/地域史料保全有志の会)
●弐ノ座
「縮退化するコミュニティ、失われゆく資料」
座主:山内利秋氏(九州保健福祉大学)
【話題提供者】
・大本敬久氏(愛媛県歴史文化博物館 専門学芸員)
「地域の危機・文化の再構築-愛媛県の事例-」
・佐藤宏之氏(鹿児島大学)
「島嶼地域からみる歴史資料の過去・現在・未来」
●参ノ座
「ミュージアム起点のものづくりー好奇心と学びをデザインするー」
座主:原嶋亮輔氏(Root Design Office)
【話題提供者】
・大澤夏美氏(札幌市・ミュージアムグッズ愛好家)
・内村彰氏(株式会社 フェリシモ)
夜の部
オンライン懇親会
7月13日(日)
オンライン巡見 奥州市牛の博物館:川田啓介氏
後藤新平記念館:中村淑子氏
えさし郷土文化館:野坂晃平氏
[2020年6月25日]奥州市所蔵の公有古文書等歴史史料に関する下調査を実施しました。
奥州市所蔵のアーカイブズについて、網羅的に数量・特徴・劣化状況などを把握する悉皆的な史料所在調査を行い、今後の調査・研究・保存・継承に活用できる基盤データを構築しました。下調査では、本調査の実施計画および記録モデルの検討・立案のため、対象とする史料群の選択、作業量の見積り、現状の把握などを行いました。
民具調査